★椎間板ヘルニア★
●症状
激しい運動や肥満などで、脊髄に強い力がかかると椎間板が変形して神経を圧迫し、異常が起きて発症する病気です。
症状は歩くのを嫌がる、ふらついて歩く、後ろ足をひつずりながら歩きます。悪化すると、下半身がマヒすることもあります。
●予防と治療
激しい運動や肥満にさせない事が予防の第一です。歩き方や足に異常が見られた場合は早めに獣医にレントゲン検査をしてもらいましょう。
症状のグレードにより、ステロイドの投与、レーザー治療などの内科療法と減圧手術などの外科療法があります。
★PRA(進行性網膜萎縮症)★
●症状
特にロングヘアードに多く、視覚を徐々に低下させ、最終的には失明に至る遺伝性疾患です。個体差がありますが、5歳以上になると症状が見られ、網膜に血液の供給が少なくなり、目が見えなくなります。
●予防と治療
残念ながら、現在では治療方法がない為、PRAの検査をした犬を繁殖させているブリーダーより子犬を購入することです。
★糖尿病★
●症状
ダックスフンドは遺伝的に糖尿病になりやすく、通常6歳ぐらいから発症しますが、幼犬(2〜6カ月齢)でも発症します。
糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンが不足しているのが原因です。
症状は多飲多食ですが、頻尿となり、次第に痩せていきます。
そのうち嘔吐もして衰弱していきます。
白内障や肝疾患などと合併症を起こす場合もあります。
若齢性は発育が遅く、悪化すると体重が減少し、多飲多尿や下痢などを起こします。
●予防と治療
予防は規則正しい食生活と適度な運動をすることで、肥満にならないように注意する事です。
治療は炭水化物と脂肪を減らした食事療法と定期的な運動をして肥満を防止することが有効な治療となります。
糖尿病の症状がはっきりとしている場合は合わせて、インスリンの注射を行います。
★外耳炎★
●症状
ダックスフンドは垂れ耳の為、耳の中の通気性が悪く、炎症がおこりやすいです。
激しく掻いたり、耳の中が赤くなったりします。
マラセチアなどの真菌感染、ブドウ球菌による細菌感染、ダニやアレルギーなどが原因です。
耳掃除をしても黒い耳垢が付くようでしたら、外耳炎を起こしている可能性が高いので、すぐに獣医に診てもらいましょう。
●予防と治療
2週間に1回くらいは耳掃除をして予防しましょう。
綿棒は耳の中を傷つけたり、耳の奥の方へ汚れを押し込んでしまうこともあるので、注意して耳掃除をしてください。
治療は菌を確認し、相応の抗生物質などで治療します。
外耳炎は慢性化しやすいので、すぐに諦めず、根気よく治療していってください。
★尿道結石★
●症状
肝臓や膀胱から流れ出た結石が尿道につまることで起こります。
症状は尿の出が悪くなり、排尿の姿勢をとっても尿が出て来ません。
尿道が細いオスはメスよりも病気にかかりやすいです。
●予防と治療
日ごろから、水分を沢山取らせましょう。
硬質のミネラルウォーターなどは結石をつくる原因となるので、飲ませるのは控えましょう。
治療は尿道につまった結石を膀胱まで押し戻して、膀胱内から取り出します。
症状によっては尿道を切開して取り出すこともあります。
結石が小さい場合は食事療法で溶解したり、抗生物質の投与で治療します。
★甲状腺機能低下症★
●症状
甲状腺の萎縮や破壊、腫瘍が原因で甲状腺機能低下症が発症します。
症状は元気がなくなり、運動を嫌がるようになります。
又、食欲がなくなりますが、体重は増える傾向にあります。
基礎代謝が低下して、皮膚の乾燥、脱毛をお越します。
寒さに弱くなる為に心臓の機能も低下します。
●予防と治療
遺伝性が主な原因なので、残念ながら、予防策はありません。
治療は甲状腺ホルモンを投与します。
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